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【クロス張替えエアコン取り外し】相場はいくら?取り外すかの境界線とチェックリスト

クロス張替えのとき、「エアコンを取り外すべきか、そのままでいいのか」で悩む方はとても多いです。
特にリビングや寝室では、エアコンの裏までクロスを貼るかどうかで仕上がりや費用が大きく変わることがあります。

外さずに貼ることも可能なケースはありますが、取り外しが必要になる場面も少なくありません。
費用も標準的な取り外し・再取付なら数千円〜1万円台で済むこともあれば、移設や追加工事になると数万円になることもあります。

この記事では、取り外す/外さないの判断基準費用相場注意すべきリスクをわかりやすく解説します。
業者選びで失敗しないためのチェックリストも紹介しますので、見積もりを比較するときにも役立ちます。

エアコン取り外しは必要?外さずに貼る可否と仕上がりの違い

クロス張替えでは、エアコンを外すかどうかの判断が大きな分かれ道になります。
取り外さずに施工できる場合もありますが、壁と室内機の隙間やエアコンの設置位置によって仕上がりに差が出るため、見極めが必要です。

とくにリビングなど人目につきやすい場所では、エアコン裏に古いクロスが残ると色ムラや段差が目立つことがあります。
一方、取り外すことで壁一面をきれいに仕上げられ、将来のエアコン交換時にも補修の必要がなくなります。

外さないで貼る方法(押し込み施工)の条件と限界

エアコンを外さずに施工する場合、ローラーなどを使ってエアコンと壁の隙間にクロスを押し込む「押し込み施工」という方法があります。
この方法はエアコンと壁の隙間が5cm以上ある場合や、エアコンが軽量タイプである場合に限定されます。

ただし、押し込み施工では奥までしっかり貼ることが難しく、剥がれやすい部分が生まれやすいというデメリットがあります。
特に湿気の多い部屋ではクロスの端が浮きやすくなるため、長期的にはおすすめできません。

裏まで貼るべきケース|天井同時施工・将来の交換・下地状態

エアコンの裏までクロスを貼るべきなのは、天井も同時に張り替えるときや、将来的にエアコンの交換を予定しているときです。
このような場合、裏まで施工しておくと、後でエアコンを外したときに古いクロス部分が露出する心配がありません。

また、長年使っている部屋ではエアコン裏の壁面が日焼けや汚れで変色していることが多く、全面張替えで統一感を出すことで見た目の差を防ぐことができます。
天井も一緒に張り替えるときの判断ポイントは、内部リンク記事の
「クロス張替え|天井も貼るべき?」壁だけor壁+天井の費用差とメリット・デメリットが参考になります。

見た目の差と再販価値|“段差・日焼けムラ”の回避策

取り外さずに施工すると、将来エアコンを交換したときに「エアコンの形に残った古いクロス」が露出するリスクがあります。
この状態は再販や賃貸に出すときに印象を悪くする要因となるため、注意が必要です。

取り外して裏まで貼ると壁面全体が均一な仕上がりになり、リフォーム後の資産価値を維持しやすい点が大きなメリットです。
短期的なコストを抑えるか、長期的なメンテナンス性を優先するかで判断が分かれます。

取り外す場合の費用相場と内訳|取り外し・再取付・移設の違い

エアコンの取り外しを伴うクロス張替えでは、費用の目安を知っておくことがとても重要です。
取り外し費用は一般的に8,000〜15,000円程度、再取付で同程度、移設になると、それ以上になることもあります。

標準取り外し・再取付の目安価格

標準的な取り外し・再取付の費用は1台あたり合計1万5千円前後が相場です。
ただし、配管の長さや設置位置、化粧カバーの有無によって費用は変動します。

移設やカバー解体が絡むときの追加費

移設を伴う場合、配管延長や穴あけ工事などが発生し、追加で1万〜2万円かかるケースがあります。
特にマンションでは室外機の位置や既存配管の取り回しによって追加工事の有無が決まるため、見積時に確認しておくことが大切です。

相見積もりで見るべき内訳(数量×単価×場所)

取り外し費用を比較する際は、「一式」ではなく「数量×単価×場所」で内訳が明記されているかを確認しましょう。
工事内容が不明確な見積もりは、後から追加請求されるリスクが高くなります。
内部リンクとして、
「在宅と空室でいくら変わる?」差額の根拠を徹底解説を読むと、施工条件による費用差も理解しやすくなります。

作業段取りとスケジュール|内装・電気の順番と当日の流れ

クロス張替えとエアコン取り外しは、作業の順番とスケジュールをしっかり把握しておくことが失敗しないコツです。
内装業者と空調業者の連携によって、当日の工事がスムーズに進むかどうかが変わります。

同日施工の可否と段取り表(内装⇄空調の連携)

多くのケースでは、エアコンを午前中に取り外し、その後にクロス張替えを行い、夕方に再取付をする流れになります。
これにより在宅工事でも1日で完了することが可能です。
ただし、天候や室外機の位置によっては日をまたぐケースもあるため、事前調整が重要です。

在宅工事の動線・養生と停電時間の目安

在宅で施工を行う場合は、家具の移動や養生を事前にしておくとスムーズです。
取り外し作業中は一時的に停電が必要になることもあるため、冷蔵庫やWi-Fiなどに影響が出る場合があります。

天井も貼る/貼らないで変わる手順と時間

天井も張り替える場合は、足場の確保とエアコン本体の扱い方が変わります。
天井工事と同時に取り外すと、作業効率が上がることがあります。

リスクと対策|配管・冷媒・背板・ドレン・化粧カバーの注意点

エアコン取り外しには見落としがちなリスクも存在します。
配管や冷媒ガス、ドレン水など、空調特有の要素を理解しておくことでトラブルを防げます。

配管・冷媒・真空引きの基礎知識

配管を雑に扱うと冷媒漏れが発生し、再取付の際に冷えないトラブルの原因になります。
信頼できる業者であれば、取り外し時にポンプダウンという冷媒保護の作業を行うため、確認が必要です。

背板・ビス穴・ドレン勾配の落とし穴

取り外し後に背板のビス穴が残る場合があります。
そのままにするとクロス張替え後の見た目が悪くなるため、下地補修をしてから仕上げることが重要です。
ドレン勾配も正しく取られていないと水漏れの原因になるため、注意が必要です。

保証・責任範囲(内装業者と電気業者)

エアコンの脱着では、内装業者と電気業者で責任範囲が異なります。
万が一トラブルが起きたときに、どちらの保証対象になるかを契約前に明確にしておくと安心です。

将来交換・賃貸原状回復を見据えた最適解と見積もりチェック

将来的なエアコン交換や賃貸の原状回復を考えると、クロス張替えのときにどこまで施工するかが大きなポイントになります。

賃貸での原状回復ルールと“トラブル回避合意”

賃貸では、退去時にエアコン裏の壁の汚れやクロスの剥がれが問題になることがあります。
事前に管理会社やオーナーとどこまで施工するかを合意しておくと、不要なトラブルを防げます。

将来交換時に困らない“見切り”設計

見切り材やモールで仕上げると、将来エアコンを外したときでも壁がきれいに見えるケースがあります。
このような仕上げ方を事前に検討しておくと、交換時の費用や手間を減らせます。

見積書の赤旗ワード:追加費条件と上限確認

見積もりに「追加費は別途」「現場判断」といった曖昧な記載がある場合は注意が必要です。
工事前に上限金額や追加条件を明確にしておくことで、予期せぬトラブルを避けられます。
外部リンク→ エレホーム「壁紙やクロス張替え時って、エアコンはどうしたらいいの?」 にも判断基準がわかりやすく解説されています。

まとめ

クロス張替えとエアコン取り外しは、見た目だけでなく費用や将来のメンテナンス性にも関わる重要なポイントです。
取り外さずに押し込み施工する方法もありますが、長期的にきれいな仕上がりを保ちたいなら裏まで貼る方が安心です。

費用相場は、取り外しと再取付で1万5千円前後、移設がある場合はさらに追加がかかるケースが多く見られます。
見積もりを確認するときは「数量×単価×場所」が明記されているかをしっかりチェックしましょう。

また、内装と空調工事の段取りを事前に把握しておくことで、施工がスムーズになり、余計な追加費用を防ぐこともできます。
配管や冷媒、ドレンなどの注意点を理解しておくこともトラブル防止には欠かせません。

さらに、将来的なエアコン交換や賃貸の原状回復を考えると、今どのように仕上げておくかが大きな差になります。
取り外す/外さないの判断は「今だけ」ではなく「将来」も見据えて行うことが大切です。

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